こんにちは!瀬尾大作です。
今回は、又吉直樹さんの「火花」について書いてみたいと思います。
又吉直樹さんの「火花」は、2015年上半期に第153回・芥川賞を受賞し、単行本だけで229万部を超える大ヒット小説です。
また、
現役のお笑い芸人が、小説で芥川賞を受賞するという快挙から連日のニュースで大いに盛り上がりました。
映画でも、大人気俳優の菅田将暉さん、桐谷健太さんダブル主演でヒットしました。
なので、
活字離れするこのご時世でも知らない人がいないほど、有名な小説となっています。
いつかは読みたいと、僕自身、ずっと思っていました。
主役の「徳永」は売れない芸人。お笑いコンビ・スパークスのメンバー。
もう一人の主役の「神谷」は先輩芸人。お笑いコンビ・あほんだらのメンバー。
「徳永」と「神谷」は、熱海の花火大会の漫才大会で出会います。
「徳永」は、「神谷」の弟子入りを懇願、神谷の伝記を書くことを条件に弟子入りを許可します。
こういう人間関係って、難しいんだな。
「徳永」は「神谷」の天才ぶりを尊敬した。
「神谷」も「徳永」を気にいった。
なのに、
お互い別々のパートナーと漫才コンビを組んでいたから、その枠を超えられずに師弟関係になる。
そもそも、漫才コンビは売れないとどうしようもない。
それなのに、
お互い、気に入らないコンビを組んでやっていこうとしていたこと自体、この小説を読んでいて違和感を感じました。
僕は、明石家さんまさんのラジオ番組「MBSヤングタウン 土曜日」を毎週聞いています。
かつて、そのラジオで明石家さんまさんが言っていたのですが、「NSC(吉本総合芸能学院)」には、毎年約700人はいるそうです。
「NSC」とは、1982年に吉本興業さんが新人タレントを育成するために作った養成所です。
しかし、
僕たちが日ごろテレビ番組で見るお笑い芸人さんは、他の事務所のタレントさんを含めてもそんなにいるものではありません。
ということで、とても厳しい世界だと思うのです。
明石家さんまさんは、こうも言っています。
「吉本はチャンスはくれる。ルミネtheよしもとだとか、先輩のバーターとか、先輩の冠番組のゲスト。しかし、這い上がって来いよ。っていうやつなんや。吉本は、『この子お願いします。』みたいな営業してくれへん。」
物語は、やはりハッピーエンドでは終わっていません。
現実、この小説みたいなお話がリアルなのかもしれないな?と思ったしたいです。
「火花」を読んでいると、会話の知的な内容がすごすぎて面白いのと、上岡龍太郎さんを思い出させる説明のうまさがとても気に入りました。
それでは、
どうも、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
また、よろしくお願いいたします。