小説

中村文則「教団Ⅹ」を読んで!カルト教団とは?

投稿日:2019年6月6日 更新日:

こんにちは!瀬尾大作です。

今回は、中村文則さんの小説「教団Ⅹ」について書いてみたいと思います。

単行本で567ページのこの超大作小説「教団Ⅹ」!を一言で言うことはできません。

ただ、これを読めば、靖国神社などの日本の歴史、世界の歴史から政治、軍事産業などの経済、インドなどの文化、小さな(ミクロ)世界、大きく(マクロ)の世界、宇宙の成り立ちまで幅広く学ぶことができます。

政治に関する書きづらいこと、書きにくいことを正直に書かれている良書だとも言えます。

小説「教団Ⅹ」

小説「教団Ⅹ」

世界中に、世界中の人が食べるのに困らない食料があるのに、なぜ食糧不足で餓死する人が大勢いるのか?

そういった疑問に答えてくれる読み応えのある本です。

「無知は悪。強制は罪。」という僕の好きな言葉があります。

「教団Ⅹ」のような知識の豊富な良書を読むことは大変良いことだと思います。

 

主な登場人物

楢崎透…特に取り柄のないもてない男。読書好き。

松尾正太郎…宗教アマチュア研究家の教祖。戦争経験から歴史を学び、宗教を研究しつつ、座禅を組み悟りを開く。

松尾芳子…松尾正太郎の妻。

沢渡…宗教アマチュア研修所から、高学歴者十数人を引き抜き「教団Ⅹ」を設立。「教団Ⅹ」の教祖。本人も高学歴で医者。医者として命を救う反面、殺人を繰り返し悟りを開く強者。

高原…子供の頃、栄養失調症で発見された経験がある。

立花涼子…読書好きで楢崎透と知り合った女性。

高原と立花涼子は、義兄妹。

峰野…宗教アマチュア研修所の奇麗な女性。

小牧…宗教アマチュア研修所のかわいい女性。

 

宗教に関することが書かれています。

「教団Ⅹ」は、信者さんが200人!どちらかと言えば小さな教団です。

小さな教団ですが、出家している信者さんが多いのが特徴です。

小さい教団なのに、出家している信者さんが多い!

そうなると、やはり、カルト集団というイメージが強い。

 

カルト教団と言えば、1995年(平成7年)3月20日に起きた地下鉄サリン事件、東京都で発生した同時多発テロ事件をどうしても思い起こさせる。

この物語も、同時多発テロ事件を扱っていて、地下鉄サリン事件を彷彿させます。

オウムの起こした一連の犯罪から破壊活動防止法が生まれました。

とても重要な法律です。

しかし、冤罪、法律の悪用や乱用は良くない。

 

報道の自由で、どうやって犯人が捕まったのか?を報道してしまっているから、犯人はそういったへまをしなくなる。

犯人はへまをしなくなるので、なかなか犯人が捕まらないという悪循環に陥っているようにも思います。

そんな中、とても良い本に巡り合えて大変満足しました。

皆さんもぜひ読んでください。

僕のおすすめの本です。

 

それでは、どうも最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

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