こんにちは!瀬尾大作です。
今回は、西加奈子さんの小説「サラバ!」について書いてみたいと思います。
「サラバ!」は、2015年の直木三十五賞受賞作です。
そもそも、どうして読もうかと思ったのは、明石家さんまさんが映画プロデュースする西加奈子さんの「漁港の肉子ちゃん」を読んだのがきっかけです。
僕は、「漁港の肉子ちゃん」が面白かったから、同じ西加奈子さんの作品で直木賞受賞作があったので、ぜひ読んでみようと思い読ませていただきました。
「サラバ!」には、「アカシヤサンマ」という言葉が登場します。
明石家さんまさんが、かつて「MBSラジオヤングタウン」で話されていた「たまたま駅のホームで本を開いたら、アカシヤサンマと書いてあった!」という小説だったことを思い出しました。
明石家さんまさんは、この本が面白かったから、西加奈子さんの本をすべて読んだそうです。
僕も読んでみて、その気持ちが分かります。
ましてや、直木賞受賞作「サラバ!」に「アカシヤサンマ」の文字が書かれていたのですから、さんまさんは、「他にも書いてあらへんかな?」と、期待するのは無理ないと思います。
読んでいくと分かりますが、「サラバ!」の主人公の「圷歩(あくつあゆむ)」は、男性ですが、実は、「歩」は、作者の西加奈子さんご本人だと気付きます。
「歩」は、日本人ですが、圷家の長男としてイランで逆子で生まれます。
左足から、生まれてきました。
「歩」には、姉「貴子」がいます。
姉弟は、色々なパターンがあると思います。
僕の中では、「姉弟は、理想の兄弟だな!」と、読んだ時に思いました。
昔から、「一姫二太郎」という言葉があるくらいですから!!!
「一姫二太郎」とは、僕も間違えて覚えていたのですが、一人の女の子と二人の男の子と思っていました。
これは、はっきり言って、間違いです。
たぶん、僕のように勘違いされている方もおみえになるでしょう。
CBCラジオさんに教えていただいきました。
「一姫二太郎」とは、一人目に生まれた子が女の子で、二人目に生まれた子が男の子のケースです。
しかし、物語は理想的兄弟とは大きく異なり、お姉さんの「貴子」は、とんでもない個性の強い人だったのです。
子供の頃は、学校になじめず、いじめにあい、不登校になります。
大人になっても、引きこもりになります。
家の外に出れないだけではなく、自分の部屋からも出ることがありません。
風呂にも入らないので、悪臭がひどいです。
髪の毛は、もつれて髪を解くこともでき無くなる始末です。
そんなお姉さんも、紆余曲折しながら、自分の幸せを見つけていきます。
そして、「歩」は、そんなお姉さんに、「歩、あなたは、信じるものを見つけなさい。」と言われます。
「あなたには、芯がない。誰にも、左右されることのない芯を見つけなさい。」と!!!
僕はここで、僕の大好きな斎藤一人さんの「自分探しの旅」を思い出しました。
これは、誰にでもあることだと思います。
もちろん、僕自身にもです。
「人に左右されない自分自身を見つける旅!」
「人に何を言われても動じない生き方!」
山崎ナオコーラさんの「人のセックスを笑うな」にも通じるものがあると思います。
人生とは何か?
人の幸せとは何なのか?
「サラバ!」は、そんな「テーマ」を考えさせて頂ける一冊だと思います。
それでは、どうも最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
また、よろしくお願いいたします。